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130年の歩み

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48.ナガサキ・メディアセンター設立 (昭和61年5月)

商工会館に設置されていた長崎メディアセンターの端末機
商工会館に設置されていた
長崎メディアセンターの端末機

 昭和50年代後半から60年代初めにかけて、コンピューター、光ファイバー、衛星通信といった、情報通信技術の発達は著しく、産業経済、社会活動に大きなインパクトを与え、世界的規模で“産業の情報化”が進展した。本県でも産・学・官による『長崎県高度情報化社会研究懇談会』をはじめ、各種研究会が誕生、県民生活の向上及び地域経済振興を図るため、情報化諸施策が積極的に検討され、それらの具体化が望まれていた。

 この中で本所は、地方都市として高度情報化社会への対応を図るには地域に密着した新鮮でキメ細かな情報の提供が不可欠で、ニューメディアを利用した情報化推進母体を通じて、情報発進機能の高度化、中央との情報格差是正を図るとの立場から、昭和61年5月、ビデオテックス通信会社『株式会社ナガサキ・メディアセンター』を設立した。県はじめ、長崎市、NTT、地元有力企業による第三セクター。

 ビデオテックスは、家庭に広く普及しているテレビと電話を用い、コンピュータ・センターとの会話形式で、画像情報が利用できる双方向性の新しいコミュニケーション・メディア。多くの情報がはんらんする中で、情報の受け手が、必要な時に、必要な情報をリアルタイムで入手できるサービスであった。

 同センターは、設立時資本金1億3千万円(代表取締役社長・松田皜一長崎自動車社長)。事務所は勝山町の栄泉ビル内に置き、61年9月からサービスを開始した。

 提供情報は、行政、生活、観光、不動産、ホテル、駐車場、文化、教育など広範で、公衆端末機の設置台数もスタート時の10台から現在既に100台を突破。それに伴って端末機からの年間アクセス数も百万画面を越えており、ビデオテックスの取り組みが近い将来、県が推進しているテレトピア計画、ニューメディア・コミュニティ計画など高度情報都市構想の一翼を担うことができると期待された。


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